キアゲハ通信No.089-「女子スポーツ界」
2015.06.29 更新
「女子スポーツ界」
院長 西田 善彦
2014年のスポーツ界でのビッグニュースは,羽生結弦選手の男子フィギュアスケートでの金メダルと男子テニス界の錦織圭選手の大躍進ではないでしょうか?しかしその陰に隠れて女子スポーツでも快挙があったのです.
それは女子バドミントンにおいてスーパーファイナルシリーズのダブルスで高橋礼華,松友美佐紀ペアが中国の金メダルペアを破って初優勝を飾るとともに世界ランキングでも1位に輝いたのです.そしてなんと松友選手は徳島市出身というから驚きです.さらに徳島県では20歳の鈴木愛選手がデビューからわずか3戦目にして日本女子プロゴルフ選手権大会で最年少優勝を果たしたのですから,さすが阿波女というか徳島県の女子選手はかなりのものだと思います.そのように目が離せない女子スポーツ界ですが,私が今年注目している1つに女子バレーボールがあります.
女子バレーといえば,昔から大人気のスポーツで何を今さらと思われるかもしれませんが,私が目を離せないのは監督の方です.「中田久美」という名前をお聞きになると,昔のファンの方は,史上最年少の15歳で日本代表のセッターとなった天才的名選手と記憶されていると思います.その彼女が2011年より久光製薬スプリングスというチームの監督となり,リーグ優勝などを含めて女子チームで初めて5冠達成という偉業を成し遂げているのです.その彼女の指導の方針というのが,考えさせる,自信をつけさせる,選手をみる,我慢をする,認めてあげるの5カ条なのだそうです.この5カ条により中田監督は指示待ちのマニュアル人間だった若い選手の人間的な成長を促し,チームから数多くの全日本選手を輩出しております.
名選手必ずしも名監督ならずという言葉もありますが,その言葉を見事打破した彼女が,将来,全日本女子の監督になってオリンピックで選手としては取れなかった金メダルを取ってもらえたらと願ってやみません.
(院内広報誌「なんきんまめ No.116(2015.1.15)」に掲載)
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