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キアゲハ通信No.079-「17-42」

2015.04.20 更新

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「17-42」

院長 西田 善彦

 17-42とは何の数字でしょうか?実は私の長袖のシャツのサイズなのです。17とは首回り42とは袖丈のサイズで、インチ表記なので首回りが43cm、袖丈が106cmということになります。この袖丈は日本人としては長いため以前にこのエッセイで書いたこともある3Lサイズの白衣でも私にとっては短いのです。

 それでは今回の本題に入ります。このように日本人の標準よりは少しビッグな私ですが、家で寝る時はシングルサイズのベッドを使っています。そして横になるとこのベッドでは幅も長さもちょっと足りなくて、脚を思い切り伸ばすと足先が布団から出そうになり、また朝には布団が半分ベッドからずり落ちていることもしばしばです。このような私ですから、もし病院のベッドで寝たらどうなるかと回診をしていて時々思います。病院用のベッドはJIS規格で決まっていて標準は幅91cm、長さ217cmなのだそうです。そしてそれに合わせたマットレスは幅78cm、長さ191cmとのことで、これではやはりピンと伸ばせば足先はマットからはみ出しそうだし、横幅も窮屈です。一方、介護用のベッドはというと病院用よりは多少広くて幅101.6cm、長さ210cm(マットレスのサイズは幅91cm、長さ191cm)となっています。病院用よりもベッドの広い理由は、ベッド自体を移動させる必要がないためだそうです。これだと多少はゆっくりできそうですが、それでもくつろいで寝ることは出来ないように思います。

 実は現在のベッドのJIS規格は平成21年に改正されています。それは電動ベッドの普及により身体の一部を挟み込むなどの事故が多発したため、その防止のため隙間を小さくするなど安全性の面での改正(=管理者からみた改正)であったそうです。この時に実際に寝る人の快適性も考慮してサイズを少し大きくして欲しかったと思っています。

(院内広報誌「なんきんまめ No.106(2013.5.15)」に掲載)
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