キアゲハ通信No.068-「ペットブーム」
2015.02.02 更新
「ペットブーム」
院長 西田 善彦
ペットといっても洲本伊月病院にあるがん検診などに用いられるペット(PET:ポジトロン断層法)のことではありません。昔,伊月理事長が東京にPETを買いに行ってくると言われて本当にPETを買ってこられたのには驚きましたが、今回は皆さんご存じのペット(愛玩動物)の方の話です。
さて日本は今,空前のペットブームです。2006年と少し古い統計になりますが,犬が1300万頭,猫が1200万頭で合わせて2500万頭とその当時の14歳以下の年少人口の1800万人よりも多いのです。その後この差はさらに広がっているに違いありません。事実,我が家でもこの間に次女は14歳を超え、また4年前より犬を飼い始めております。では今なぜペットブームなのでしょうか?これまた2009年のアンケートによりますと、理由の第1位が「癒される」で、以下、「動物が好き」,「家族が飼いたいので」、「寂しさを紛らせてくれる」と続きます。確かに我が家でも4歳になる雌(家族は皆、女の子と言います)のトイプードルは「ココ」といい、ぬいぐるみのようにかわいくて、その上、まさに甘えのDNAに従って行動しているかのような振る舞いで私たちを和ませてくれます。1日の疲れも吹っ飛んでしまうほどです。確かにペットを飼うにはお金がかかりますが,ほとんどの人が飼う費用などあまり気にしていないのではないでしょうか?それどころか子供に対するのと同じで、ふり注ぐ愛情に対しての見返りも求めていないのではないでしょうか?ただし子供との決定的な違いは、親である我々よりも通常は早く死ぬことと将来自立することがないため将来に対する責任が無いと言うことです。この違いは大きくだからこそ子供はいなくともペットを飼っている家庭が多いのだと思います。
私は飼ってみて初めて、ペットは家族の一員であり、日々の仕事をする上で心のゆとりを与えてくれるは大切な存在であることを知りました。
(院内広報誌「なんきんまめ No.95(2011.7.15)」に掲載)
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