キアゲハ通信No.031-「ペナントレース開幕」
2014.05.29 更新
「ペナントレース開幕」
院長 西田 善彦
球団合併に端を発し,ストに球団売却にと大いに揺れたプロ野球のペナントレースがいよいよ開幕いたしました.今年は去年の反省からファンを重視してセ・パ両リーグの交流戦を始めいろいろな試みをしてくれるそうで非常に楽しみです.そこで1ファンとして優勝チームの予想をしてみます.はずれても坊主にはなれませんのであしからず!
さて簡単そうなのはパリーグで,これはもうソフトバンクホークスでほぼ決まりと思います.球団売却もすんなり決まり同じ問題を抱える対抗の西武ライオンズよりも断然有利です.問題はセリーグで,本来の選手個人のデータから行けばやはり本命は巨人です.しかし巨人の半分以下のホームランしか打てなかった中日ドラゴンズが昨年優勝しました.今年もその再来になるのではと私は密かに楽しみにしています.その理由の1つは野球の国際化をめざし飛ばないボールが採用されたことです.これは守備主体のドラゴンズには圧倒的に有利な展開です.もう1つは昨年11月のドラフト(新人選手の選択会議)でドラゴンズは,最も多い12人もの新人選手を獲得し(ということは70人のうち12人を解雇した),しかもそのうちの6人がすべて即戦力として期待される投手であったということです.ドラゴンズの投手陣は12球団随一と言われているにもかかわらず,それでも敢えて落合監督がこのようなドラフトをしたのは,今年もやはりドラゴンズの長所を生かした守り主体の野球に徹するという選択をし,それに集中した結果だと思います.初めての対決では投手が有利と言われていますから,今年からの交流戦はこの選択に追い風となるものと思われます.
昨年から一早く飛ばないボールを採用した先見性,昨年選手に対して見せた温情,そして優勝しても敢えてチーム改革を行った決断と多くのことが,落合監督から学ばれます.あとは徳島出身の川上投手を始め選手がその意図をくんで頑張れば連覇は間違いないように思います.
(院内広報誌「なんきんまめ No.58(2005.5.1)」に掲載)
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