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キアゲハ通信No.137-「2022年を振り返って」

2023.01.16 更新

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「2022年を振り返って」

院長 西田 善彦

 皆様,2022年はいかがでしたか.私はこのコラム(No131)で新型コロナウイルスは昨年中に何とか克服できるものと予測していました.その根拠は,かつてのスペイン風邪(1918-20年,世界中の5億人以上が罹患し1億人近くが死亡)も3年で収束したという歴史と新しい技術の遺伝子ワクチンと経口薬を手に入れることが出来たからです.ところがコロナウイルスは予想以上に手ごわく次々に新型に変異して猛威を振るっております.しかし2022年12月には世界で6億5000万人の方が罹患し,死亡者数は700万人弱とのことですので世界の人口比(現在は80億,1920年は約20億)を考慮すると,やはり現在の医療は捨てたものではないと思います.

 さてコロナによる行動制限ですべての人が鬱屈とした生活を引き続き強いられた1年でしたが,昨年にも明るいニュースはあり,それはサッカーW杯の予想を覆した健闘でした.ドイツとスペインという優勝経験国と同じ死のグループに入った不運の中で見事一位突破できるなんて誰が予想できたでしょうか.残念ながら決勝トーナメントでは,PK戦で敗れてしまいました(結果は引き分け扱い)が,睡眠不足で仕事に支障をきたした方もおられたと思います.

 しかし感動に浸るのも年末までにして年も変わって新たに4年後のW杯に向けての始動がもう始まっています.肝心の監督は,森保一監督の続投に決まりました.森保監督は監督にはヘッドコーチ型とマネージャー型の2つのタイプがあると話されています.前者はヘッドダウンの指導や指示でチームを率いる羊飼いのような監督で,後者は牧羊犬のように羊の群れを見守りながらボトムダウンの指導(選手の意見も取り入れてゆく)でチームをまとめていくような監督だとのことです.そして森保監督はこのマネージャー型の監督だと自負されています.私は未年生まれではありますが牧羊犬になりたいものです.

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