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キアゲハ通信No.132-「北京冬季オリンピック」

2022.03.09 更新

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「北京冬季オリンピック」

院長 西田 善彦

 2021年8月の東京オリ・パラリンピックでは,コロナ戦争の中,感動の嵐でとても元気を与えてもらいました.それからわずか半年後ということで今回の北京にも期待していたのですが,とても複雑な気分を残してオリンピックが終わりました.

 今回のオリンピックは,スキーやスピードスケートの不可解な判定に始まり,ジャンプのスーツの規定違反による失格問題,さらには女子フィギュアのワリエア選手のドーピング問題と不幸で不可解な問題が続出しました.勝負の判定は,地元有利となったり有力国の意見が強くなりがちですが,オリンピックでは個人だけでなく国家代表という威信もかかっているので,騒ぎが大きくなりがちです.今回のジャンプではスーツの規定違反でしたが,過去には身長の低い日本人選手を対象としたと考えられるようなスキー板の長さ制限などもありました.そのような規制の中で今回の問題は起こりました.技術を要する競技ほど用具の改良は記録の向上に関わってきます.このため違反を規制すべく複雑な規定が必要になるのは仕方がないことです.しかしその運用を巡っては透明性と公平性が問われることと思います.

 一方,すっきりするような明るいニュースもありました. スピードスケートの高木美帆選手と女子カーリングのロコ・ソラーレチームです.高木選手は現在の女子スケート界で断トツNo1の選手ですが,オリンピックでの個人種目でこれまで金メダルが獲れてなく周囲の期待もあってプレッシャーが相当かかっていたことと思います.その中で最後の最後に1000mでオリンピック新記録を打ち立てて見事優勝することが出来ました.これまでの人知れない苦労が報われ思わずもらい泣きいたしました.カーリングの方もピンチになっても明るく爽やかで前向きな姿勢と笑顔は私たちを勇気づけてくれました.まだまだ先の見えない暗い話題が続きますが,選手たちの努力を見習い頑張ってゆきたいと思います.

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