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キアゲハ通信No.121-「コロナ戦争」

2020.05.09 更新

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「コロナ戦争」

院長 西田 善彦

 現在,世の中はコロナ戦争とも言うべき非常事態宣言下にあり,ウイルス感染の拡大を防ぐべく3密(密閉,密集,密接)を避けるよう全国的に呼びかけられています.このため新学期が始まっても学校は休校,高速バスは全面運休,各種イベントは中止,そして病院や介護施設へのお見舞いまで原則禁止されております.このため外食産業や旅行に関わる各種事業など倒産の危機に瀕しているところも多く,さらに学校の入学を4月から9月に変更すべきかどうかの検討も始まるなど社会制度まで変革されるかもしれない事態となっております.

 私は戦争を経験したことはありませんが,まさしく戦時下の状況ではないかと思います.しかも悪いことに空気感染という非常に感染力の強い目に見えない敵と戦っており不意にいつ自分が倒れるかもしれないという恐怖感,状況が見えずこの辛抱がいつまで続くのか分からない閉塞感が不安に拍車をかけています.

過去の世界的(パンデミック)なインフルエンザの流行としては,スペイン風邪(1918年から1920年,死亡者数2470万人から3930万人),アジア風邪(1957年から1958年,死亡者数は150万人から400万人)がありますが,今回は流通手段が以前とはまるで異なっており,死亡者数は減らせても1年やそこらで収束できるかどうか分かりません.しかしウイルス肝炎に対する抗ウイルス薬の開発や癌細胞を標的としたモノクローナル抗体を用いた治療などにより不治の病が克服されてきており,医療はその当時と比べようがないくらい進歩しております.これらの技術を応用してウイルスの遺伝子部分を標的としたより精度の高いワクチンの開発やウイルス蛋白を標的とした抗ウイルス薬の創薬によりこの困難を必ず乗り切れると確信しておりますので,それまで免疫力が高まると言われている笑顔を絶やさずにしのいでいきたいと思います.

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