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キアゲハ通信No.118-「One Team(ワンチーム)」

2019.11.07 更新

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「One Team(ワンチーム)」

院長 西田 善彦

 皆様,テレビでラグビー日本代表チーム(ブレイブブロッサム,勇敢な桜)の活躍はご覧になりましたか?私は,史上最高の番狂わせと言われた4年前に続く奇跡の再来と言われたスコットランド戦とその名(勇敢な桜)に恥じず全力を出し切って敗れ去った南アフリカ戦を見ることが出来ました.そして試合中はずっと力が入りっぱなしで,試合後,しばらくは動くことが出来ませんでした.

 さてラグビーのモットーとして有名な言葉にone for all, all for one (1人はみんなのために,みんなは1つ(勝利)のために)があります.前回のラグビーW杯の時に有名になったのですが,今回のオール日本のスローガンは,ONE TEAM (1つのチームに)でした.これは監督が交代したことにもよるのですが,チームの構成選手の差にもよるものと思われます.すなわち2015年の代表は外国出身者が10名であったのに対して,今回は31名中15名とより多国籍軍となりました(ラグビーでは帰化していなくとも本人が日本に3年以上居住していれば代表になれる).より多くの人材を集めることができ個々のレベルは確実に上がるのでしょうが,ラグビーは個々の役割分担に加えて連携(ボールをつないで前進する)が極めて重要なのでチームが1つにならないと体力や技術だけでは決して勝利できません.長期間の合宿と想像を絶するような厳しい練習と家族よりも長時間の寝食を絶えずともにしてチームとしての1体感を作り上げたと聞きました.そしてさらに外国人選手たちも日本の歴史と文化を学んで日の丸を背負う覚悟で出身国相手に戦いを挑んだそうです.

 残念ながら優勝した南アフリカには完敗でしたが,今回の日本の戦いは感動と将来への希望を残してくれました.縁あって同じチームになったのであれば,同じ目標に向かって自分の出来ることを惜しみなく出し切ることは日々の診療にも通じると改めて思いました.

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