キアゲハ通信No.111-「ハローキティ」
2018.09.13 更新
「ハローキティ」
院長 西田 善彦
皆様,ハローキティと言えばご存じない方はいないでしょうね.ご多分にもれず私の家でも娘たちはハローキティの大ファンで,とりわけ下の娘は物心ついた時から成人した今でもハローキティフリークです.その彼女の幼児期に片時も離さず持っていたぬいぐるみは眼も鼻も取れて顔がのっぺらぼうになっていました.いや待ってください.ハローキティにはもともと口は描かれていませんでした.
そもそもハローキティはサンリオ社が1974年に世に出した国民的いや世界的な猫を擬人化したキャラクターです.そして「カワイイを世界共通語にした」とも評され,見る人の心を癒してくれます.それではなぜキティちゃんには口が描かれていないのでしょうか?それには2つの理由があるといわれており,1つは口を書いてしまうと「笑っている,怒っている」など表情が限定されてしまうため,相手に感情を押し付けてしまうという理由です.口がないことにより見ている人は表情を自由に想像でき,ともに悲しんだり喜んだりすることができます.さらにもう1つの理由は,やさしさや思いやりは口(言葉)で言うだけではなく,態度で示しましょうというメッセージが込められているのだそうです.口でいくら優しい言葉をかけても本当に心がこもってなければ態度に出てしまうものです.目は口ほどにものを言うともいいますので目の表情や立ち振る舞いでもこちらの気持ちは伝わるかと思います.
サンリオ社の企業理念は,「Small Gift Big Smile ほんの小さな贈り物が大きな友情を育てます」というのだそうで,創業者の辻信太郎社長は「私は世界中皆が仲良くするためにこの会社を作った」と言われています.この理念に従ってキティちゃんは周りの人を幸せにするため,頼まれたら嫌と言わず仕事を選ぶことなく今日も健気に働いています.私たちもまずはきれいな心を持って周囲の人たちと接するようにしてゆきたいものです.
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