キアゲハ通信No.106-「キアゲハ通信」
2017.11.15 更新
「キアゲハ通信」
院長 西田 善彦
今回の標題が「キアゲハ通信」とダブっているのは間違い?と思われるかもしれません.実は経営品質の優れた病院に贈られるMB賞のSクラスを伊月病院は目指しており,院長と職員が思いを共有する必要があるのです.そのためには対話が重要であり「キアゲハ通信」をテキストとしてこの4月から水曜日の始業前に15分程度の集会を開くようになりました.
そもそもキアゲハ通信の「キアゲハ」とは,町で普通に見かけるアゲハチョウによく似た蝶ですが,アゲハチョウとは違って世界中に少しずつ分布している蝶で,その学名にギリシャ神話の医学の神であるマカオンと医学の聖人であるヒポクラテスが含まれていることからこのエッセイに使用しました.今回ですでに106号ということは,2か月に1回の発行ですからすでに17年半も続いていることになります.10年ひと昔というくらいですから,第1号から振り返ってみますと身の回りに大きな変化が起きていることに改めて気づかされます.
たとえば20世紀では考えられなかったこととして,テレビが壁にかけられるほど薄くなりました.ネット配信の普及のためレコードはおろかCDまでも売り上げが落ちています.医学の世界でも昔は紙のカルテに英語で記事を書いていましたが,今では電子カルテに日本語で記事を書くようになり,画像も含めてペーパーレス化が進んでいます.論文も電子投稿できるようになり,学術誌や辞書などの発行部数もどんどんと減少しており,病状説明にもインターネットを大いに活用するようになりました.そしてさらにそれらを閲覧するパソコン自体も電話が携帯電話からさらにスマートフォンへと進化していったように,この先どのような形に変化していくのか想像もつきません.
一寸先は闇といいますが,実際には自分の未来が先に分かってしまうとつまらなくなり努力する気にもなれません.明るい未来が待っていると楽天的に考えて人生を楽しみたいものです.
(院内広報誌「なんきんまめ No.133(2017.11.15)」に掲載)
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