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キアゲハ通信No.130-「サスティナブルな病院」

2021.11.26 更新

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「サスティナブルな病院」

院長 西田 善彦

 最近よくサスティナブルという言葉をお聞きになるかと思います.サスティナブルとは,英語ではSustainable,日本語では持続可能という意味になります.元来この言葉は欧米では昔から広く使われていて日本では2015年の国連サミットでSDGs(Sustainable Development Goals,持続可能な開発目標)が採択されてから,知られるところとなりました,すなわちこれからの未来が環境破壊や貧困などで住みにくい社会とならないよう資源の無駄遣いの防止や自然環境の保護などに地球規模で取り組んでいこうというものです.

 当初はこのサスティナブルな社会の実現のため,消費する資源を減らして地球環境を維持しようとされました.CO2排出削減などはその1例です.この運動は開発や消費と関わりのある分野を中心に広がりをみせ,例えばファッション業界でも,染色液による環境汚染,発展途上国での不当に安い賃金などさまざまな問題に対して取り組む企業が現れました.また私たちの身近なところでもスーパーなどでのレジ袋を廃止してエコ袋に替えるなどエコに対する意識は高まっています.

 さてここで話を医療業界に向けてみますと,医療の高度化や高齢者比率の高まりに伴う医療費の増大およびそれを支える勤労者世帯の医療費の負担増など,すでに約20年も前から将来に向けて不安視されてきました.日本が世界に誇る国民皆保険の制度を今後も維持していけるよう,平成12年4月よりの介護保険制度の導入,平成22年度からのDPC制度(診断群分類別包括評価,病名や診療内容に応じて定められた1日当たりの定額の点数で入院診療費を計算する制度)の一般病院への適応拡大などがなされ,医療費の抑制がなされております.

 当院でもこれから先もずっと安心して受診していただけますよう病院の存続に向けて絶えず変革しながら努力してゆく所存ですのでよろしくお願いいたします.

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