キアゲハ通信No.113-「平成30年(2018年)を振り返って」
2019.03.15 更新
「平成30年(2018年)を振り返って」
院長 西田 善彦
平成30年は、4月の島根西部地震に始まり、6月の大阪北部地震、9月の北海道胆振東部地震と大きな地震だけでも3回、さらに7月の西日本を中心とした豪雨、8月9月の猛暑、7月から9月にかけて4回も上陸した台風と近年まれにみる災害の年でした。その一方、スポーツ界で数多くのニューヒーローが誕生した年でもありました。今回は明るい話題をということで10歳台のニューヒーローたちを取り上げてみます。
まず10歳台半ばで世界一を達成したのは、卓球男子の張本智和選手(15歳)と女子フィギュアスケートの紀平梨花選手(16歳)です。2人とも世界をアッと驚かせましたが、これは幼少期からの英才教育とご本人たちの並外れた努力あってのことだと思います。さらに野球界においても甲子園で2年春、3年春・夏と3度の全国優勝を成し遂げた大阪桐蔭高校の根尾 昂選手(18歳)が大きな話題になりました。根尾選手は、投げては150kmの投手、打っては中軸打者として投打に大活躍して話題となりました。これだけでも大谷選手のように二刀流と言われるところですが、さらに学業も優秀な上、監督からも根尾さんと「さん」付けされるような人格の持ち主であり、三刀流とも言われております。その根尾選手は医師であるお父様から読書を勧められて、数多くの本を練習や勉強の合間に読んでいたそうです。これにより「将来を見据える見識」、「現在の自分の弱点や長所を見極める分析力とそれに対する対応力」などが養われ、さらに成長してゆくための努力をする才能があって花開いたのだと思います。このことはご両親から卓球を辞めた後のことを考えておきなさいと言われている張本選手にも相通ずるところがあるように思われます。
私たちには彼らのような才能もなければ若さもありませんが、今何をすべきかということを考えて行うことだけはできます。それにより今年は災い転じて福となすとしたいところです。
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