「我が家のペット」

院長　西田 善彦

　皆様、ペットを飼われていますか？平成25年度と少し古い統計ですが、ペットフード協会によりますと日本では犬が1087万2000頭、猫が974万3000頭で合わせて2061万5000頭のペットが飼われているのだそうです。実に日本の人口の1/6に迫る数ですね。そして4人家族の我が家でも約6年前に１人（3女）として「ココ」という名前のトイプードルの女の子が家族に加わりました。

　自分で犬を飼うのは初めてだったものですから、ペットショップでじゃれ合っていた2頭のうち上に乗っていたなるべく元気そうな子犬を選び、家族全員で愛情を精一杯注いだ結果、体重が3kg前後のはずが、5kgを少々超えてミニチュアプードル（5-8kg）と言われても仕方がないくらいにまで成長いたしました。これはついつい親である私たちの好物であるチーズやケーキなども与えてしまった結果、通常のペットフードに見向きもしなくなったせいでもあります。それでも先日の健診の結果、生活習慣病の指標にはどこも悪いところが無かったことに驚いています。ちなみにその際の血液検査はわずか10分で結果が判明したこと（何という早さ）、狂犬病の予防接種にフィラリアの薬なども加えると28000円もかかった（人の健康保険はありがたい）のに2度びっくりしました。

　「ココ」は姿が愛くるしい（何という親バカでしょう）だけでなく、知能も乳幼児並みにあるのかも知れず、私たちを喜ばせ和ませる術を身につけているようです。元々DNAの中にすり込まれていたのか、あるいはどうすれば人間に気に入られるのか絶えず研究しているのか分かりませんが、とにかくペットを飼っていて良かったと思わせるどころか、むしろ家族の一員としてなくてはならない存在になっています。その態度を見ていると決して媚びるだけではなく、時に自己主張もしています。どうしたら周りの人を明るく幸せな気持ちにさせられるのか、「ココ」に教えてもらいたいと思う私です。

(院内広報誌「なんきんまめ No.117（2015.3.15）」に掲載)
【バックナンバーはこちら】