キアゲハ通信No.021-「星野タイガース再び」
2014.03.31 更新
「星野タイガース再び」
院長 西田 善彦
前回,キアゲハ通信12号で私は星野監督の阪神タイガース就任について書きました.その内容は,元来そして現在も大好きな中日ドラゴンズとこれまた大好きな星野監督率いる阪神タイガースのどちらを応援するか大いに悩んでいるということと星野監督には人を育てられる人材育成型の監督になっていただきたいというものでした.
そもそも星野監督は,1987-1991年と1996-2001年の2期に渡って中日の監督をされております.そして1988年と1999年には念願の優勝を経験されています.このいずれもがトレードで獲得した選手や外国からの助っ人選手の活躍によるところが大きいようです.例えば1988年には三冠王で有名な落合選手をロッテからそして投手ではその年の最多勝投手となった小野選手を西部から得ていますし,台湾の郭選手が救援投手として大活躍いたしました.また1999年には阪神からの関川選手や韓国の宣投手が活躍したことが,私の記憶にまだ鮮明に残っています.そういう目で見ると今年の阪神の大躍進も元日本ハム4番の片岡選手,広島では3番が多かった金本選手そして大リーグから逆輸入の伊良部投手たちの活躍を抜きにしてはあり得ないと思います.星野監督にはまだ連覇がありません.それを成し得ることが出来るかどうかは,浜中,井川,久保田といったまだ若い生え抜き選手を怪我なく育てられるかにかかっているように思います.
この号が出る頃には,きっと阪神の優勝は決まっていて関西は明るいムードに包まれていることと思います.就任してからたった2年目でのこの快挙には星野監督のカリスマ性だけが目立っているようですが,万年最下位といわれ続けてきた屈辱をはらすべくチームを変えようと一丸となって頑張った選手たちの努力にも眼を向けてあげたいと思います.病院の増改築のこの時期,阪神タイガースの選手たちを見習って私たちも病院を愛し,病院のために何が出来るか考えて積極的に努力してゆきたいと思います.
(院内広報誌「なんきんまめ No.48(2003.9.1)」に掲載)
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