キアゲハ通信No.062-「ワールドカップ(W杯)」
2014.12.22 更新
「ワールドカップ(W杯)」
院長 西田 善彦
楽しみにしていた4年に1度のサッカーW杯も開幕前から下馬評の高かったスペインの初優勝であっという間に終わってしまいました.やはり世界ランキングは確かなもので10位以内の優勝候補のチームはいずれもそれに恥じない試合をしていました.そして開始直前までのゴタゴタで心配されていた我が日本代表は,窮鼠猫を噛むとのことわざ通りまるで人が変わったかのような感動を呼ぶ見事な戦いぶりでした.そこで今回は日本代表について感じたことを2,3書いてみたいと思います.
まずは「望まなければ決して願いは叶わない」ということ.目標のベスト4にはやはりほど遠かったですが,下馬評を覆して決勝リーグに進めたのは,立派であり,それはやはり目標を高く置いていたからにほかなりません.次に「自信を持って行動する」ことがいかに大切であるかということ.これは開始直前まで連戦連敗で空中分解寸前であった日本が,初戦のカメルーン戦を境にまるで別のチームのように生まれ変わったことからも明かであります.
それから「組織は個よりも強い」ということ.組織は個々の集まりですから,個人個人が強いにこしたことはありませんが,それを差し引いたとしてもそれぞれが別個に動くよりお互いをカバーしあって組織的に動く方が強いことを,今回の日本代表は見事に証明してくれました.そしてより強固な組織作りのためには,1つの目標を共有し,それに対して自分は何をなすべきかをよく考えることが大切であると思います.
以上が,今回のW杯で感じた点ですが,これからまた4年ありますから,次回は今回のような急場しのぎの組織ではなく,もっと揺るぎない組織で臨み,より高い評価を受けて欲しいものです.終わりに,私はどうしても岡田監督を余り好きにはなれないのですが,彼から学んだことは,試合に出られなかった選手やうまくできなかった選手をいかに持ち上げるかということでした.
(院内広報誌「なんきんまめ No.89(2010.7.15)」に掲載)
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